福島 U 新スタジアム ― 復興から未来創造へ ―

過去から未来へ、人とテクノロジーが繋ぐ地方創生

復興の象徴としての木造スタジアム

福島ユナイテッド FC は、2011年の東日本大震災以前に発足し、地域の復興と共に歩みを進めてまいりました。
2025年8月末、さらなるクラブの発展を見据え、ホームスタジアムの構想を公開しました。
新スタジアムは、クラブのエンブレムに刻まれた「不死鳥」の精神を体現し、希望と再生の象徴として建設される予定です。
また、震災と原発事故により大きな被害を受けた福島だからこそ、世界に誇れるサスティナブルなスタジアムの在り方を追求し、この地から未来への力強いメッセージを世界へ発信していきます。

福島の木を用いて市民参加で建てる

日本発のサスティナブル建築を模索するにあたり、日本の伝統である「式年遷宮」から着想を得ています。
そこでは、資源循環・地域参加・技術伝承という「モノ・コト・ヒト」の3 つの循環が実現されています。
この理念を踏まえ、スタジアムの構造は木造を採用し、福島県産の製材を積層することで全体を形成します。
各部品は分解・再利用が可能な設計とし、地域資源の循環を推進します。
また、建築の部品を作る過程でクラブ関係者や地域住民が「お祭り」のように参加できる仕組みを導入。
さらに植林や木工教育を通じて、次世代へ技術を継承していきます。
こうして、資源・文化・ 技術の持続的な循環に挑戦します。

盆地型気候を活かしたエネルギー循環

エネルギーの循環に関しては、福島の盆地型気候を活かし、自然エネルギーを最大限に利用したパッシブデザインを導入。
屋根の形状により夏は日射を遮り、冬は冷風を防ぐ設計とします。
また、外壁の形状変化によって夏は卓越風を取り込み、冬は風を遮断します。
さらに、集水した雨水を濾過することで再利用し、冬季に蓄えた雪を夏季の冷房に活用します。
このような自然エネルギー循環の取り組みによって消費エネルギーを削減するとともに、敷地内で生産した再生可能エネルギーを蓄電システムに蓄えることで、エネルギーの自給自足を実現します。
最終的には、世界最高水準の環境指標「リビング・ビルディング・チャレンジ」の取得に挑戦してまいります。
これらの挑戦を通して、私たちは福島の人々と共に、夢と勇気、そして未来への希望をつくりあげたいと考えております。
代表メッセージ
『福島ユナイテッド・スポーツX × 福島統合プロジェクト構想』
スポーツXは、これまでに日本のスポーツビジネス、地域活性化、社会的プロジェクトに数多く携わってきました。
クラブ経営、イベント運営、地域連携、国際交流など、スポーツを軸に人と社会をつなげる経験を積み重ね、その知見を磨いてきました。
この過去の蓄積こそが、私たちを「次の挑戦」へと導いています。

その集大成として、今、私たちは福島に立っています。福島は震災と復興の歴史を抱え、世界から注目され続けてきた土地。
ここで私たちは、スタジアム × ホテル × 温泉 × 再生可能エネルギー × 農業 × 文化 を融合させた世界初の統合型プロジェクトを実現します。

それは単なる地域再生ではなく、「福島モデル」=未来都市の新しい原型を世界に示す挑戦です。
福島での実装を第一歩とし、私たちは日本国内7拠点へと展開します。
その過程で得た知見やモデルは、アジアの新興国の成長都市、アフリカのスポーツ・都市開発フロンティア、世界の文化・金融都市へと広がり、スポーツを核とした持続可能な社会モデルを輸出していきます。

私たちの未来像は明確です。
福島を起点に、「スポーツXモデル」が世界の都市開発と社会変革の新基準となること。

私たちが「過去」に積み上げてきた実績は、福島での「今」につながり、さらに世界へと続く「未来」を切り拓きます。
このプロジェクトは私たちスポーツXが世界へと紡ぐ物語の始まりです。
今後の挑戦を共に未来を創る仲間として歩んでくれる方々を心から歓迎いたします。
スポーツX株式会社 代表取締役
小山 淳
Jun Koyama
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